理想のサマーハウス、アアルト夏の家
コエ・タロの名前でも知られるアアルトのサマーハウス(MUURATSALON KOETALO)。
ユバスキュラの町から20kmほど、セイナッツァロの村役場から5kmほど離れた
ムーラツァロという島に、1952~54年に建てられた別荘です。
コエ・タロとは実験住宅という意味。
基礎なしでの建築、太陽光暖房、さまざまな煉瓦の積み方など
敷地内にはアアルトのさまざまな実験的な試みが残されています。
北欧の人にとってサマーハウスは大切な存在。
長い夏休みをサマーハウスで過ごすのは
昔も今も変わらず、北欧人にとってごく当たり前の習慣です。
豪華な別荘というのではなく、都会から離れ
自然のそばで静かな時間を過ごすための場所であり、
便利さよりもシンプルな暮らしを尊重します。
アアルトのサマーハウスからも、
そんな北欧人の価値観が伺えます。
夏期(6〜9月中旬まで)のみ公開。要予約。
予約はアアルト美術館のチケットオフィスにて。(2013年2月時点の情報です)
Alvar Aalto Museum ticket office
tel +358 (0)14 2667113
e-mail: museum (at) alvaraalto.fi
アアルトの名が書かれたポストが目印。
白樺と松が茂るフィンランドの典型的な森の中にあります。
最初はガイドさんと一緒に周ります。
大きな大きなボート小屋。
このボートもアアルトが設計したとのこと。
ムーラツァロの島は、もともとボートでしかアプローチできなかったそう。
主屋の廊下。風が抜ける爽やかな空間です。
バスルームや寝室はとてもコンパクト。
ダイニングスペース。テーブルクロスは
妻のアイノ・アアルトがデザインしたもの。
リビングの上には中二階が。
大きな窓を設け、窓際にはオブジェを飾って。
さまざまなサイズのレンガや、タイルが貼られた中庭の壁。
岩盤の上に丸太を渡しただけの基礎。
サウナ小屋へと続く湖岸の通路。
サウナ小屋ももちろんあります。こだわりの扉の取手は、
アアルト建築に共通するポイントです。
地元の人にとっては犬の散歩をしたり、
くつろぐ場所のよう。羨ましい!
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[…] [参考] ・Hokuo Book アアルト夏の家 ・Alvar Aalto Museum ・グンナール・アスプルンド ・Gallery 9 – Summer Place Steninge 1936 – 1939 ・ARNE JACOBSEN’S OWN SUMMERHOUSE ・BILLEDSERIE: Se Arne Jacobsens sommerh […]
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