名作家具☓照明のコラボによる『デンマーク流 夏のBlue Hourのすごしかた』

8月7日〜20日まで、神宮前にあるカール・ハンセン&サンのショールームではルイス・ポールセンとの合同企画で『デンマーク流Blue Hourのすごし方』展を開催中。毎日18時より、灯りとともに楽しむデンマークの夏の夕暮れを体感できます。
陽が沈んだ後、空が濃い青に染まるブルーアワー。デンマークは緯度が高いため、夏になるとこのブルーアワーが数時間ほど続きます。展示初日の夜にはブルーアワーについてのセミナーがあり、コペンハーゲンをはじめデンマーク各地のブルーアワーの様子を写真で見ることができました。コペンハーゲンのレストランや大自然の中にぽつんと建ったホテル、そして一般家庭まで、濃紺の空に照明の温かな灯りが加わったデンマークの夕暮れ時の美しさは幻想的。写真がとても素敵で、現地で体験した感動を思い出しました。ルイス・ポールセンの方からセミナーで使った写真をいただいたので、いくつかご紹介します。

コペンハーゲンの若いファミリー層などが多く住む住居エリア。青と黄色の灯りの対比が美しい。


建物の外でも中でも、ブルーアワーを楽しむための明かり使いがされています。調光できる照明が多く、外の明るさに合わせて光を調節するのはデンマークでは当たり前のこと。

コペンハーゲン、ニューハウンでのブルーアワー。ピンク色の光もまざって幻想的な景色です。

ユトランド半島西に位置するヘネという街にあるホテルは、ルイス・ポールセン社で数々の名作照明を残したポール・ヘニングセンによる設計!これはいつか行ってみたいですね!

同じくヘニングセン設計のホテル。北欧の国々はどこも照明使いが上手だなと思いますが、デンマーク人の灯りへの思い入れの強さは格別と改めて思ったセミナーでした(上の写真はすべてルイス・ポールセン提供です)。
今回の『デンマーク流Blue Hourのすごし方』展の会場写真もいただいたので下にご紹介しますね。ウェグナーのYチェアをはじめカール・ハンセン&サンの家具が贅沢に置かれた空間に合わせて、ルイス・ポールセンの照明が光を灯しています。日本でもこの時期の夕暮れには短い時間ながらブルーアワーが訪れるので、繊細な光の共演を楽しめます。デンマークの名作家具&照明に囲まれた夕暮れ時のひととき、ぜひ体感してみてくださいね。展示時間中は会場にてドリンクもふるまわれるそうですよ(私はデンマークの夏の味、エルダーフラワーのジュースをいただきました)。



ちなみにセミナーで見た写真の中には気鋭の現代美術家オラファー・エリアソンによる、コペンハーゲンのサークルブリッジの写真もありました。近年コペンハーゲンでは歩行者と自転車用の橋を作るプロジェクトが進んでいて、2015年に作られたサークルブリッジは5つのサークルが連なったユニークなデザインで、それ自体がアートでもあります。運河を挟んで向かいには王立図書館をのぞみ、夕暮れ時には館内に光を包んだ”ブラックダイアモンド”をベストポジションから眺めることができます。この時期にコペンハーゲンへ行くならぜひ訪れたい場所ですね!オラファー・エリアソンといえば、ちょうど先週末から彼の作品や活動を紹介する『オラファー・エリアソン 視覚と知覚』が公開されているのでこちらも要チェックです。

セミナー後の交流会にて撮った一枚。PHの照明はテーブルから60cmの高さに設えているそうです。会場の照明はデザインや素材に合わせてベストの高さを選んでいるとのこと。参考になります。