フィンランドの叙事詩カレワラを日本の現代美術家が表現『ユニバーサル・ネーチャー』展

8月6日より神宮前のセゾンアートギャラリーで、フィンランドの叙事詩カレワラにちなんだ展覧会『ユニバーサル・ネーチャー』が始まりました。日本の現代美術家6名がフィンランド現地でリサーチをして、独自の解釈でカレワラを表現するというユニークな試みです。

カレワラはフィンランドの民族叙事詩で、口承で伝わっていた内容が19世紀に改めて文学としてまとめられたもの。フィンランド人の精神や生き方と大きな関係をもつといわれています。フィンランド人はみな学校で学ぶそうですが、理解するのはなかなかに難しいのだとか。日本人にとっての古事記や万葉集のようなものでしょうか。

そんなカレワラを現代美術で表現……というと難解になりそうですが、作家の中にしりあがり寿さんの名前を見つけて俄然興味をそそられました。『おらあロココだ』『ヒゲのOL』『エレキな春』などを読んで育った?世代としては、ぜひ見てみたい。前日5日にはレセプションが開催され、ひと足先に展覧会を見てきました。

まずはフィンランドセンターやカレワラ協会の方からのスピーチ。フィンランド関連のレセプションはマリメッコを着た方も多くて、それを見るのも楽しみだったりします。

作家のみなさんが紹介されます。右から鴻池朋子さん、田中愛弓さん、しりあがり寿さん、飯沼英樹さん、太田裕司さん。淺井裕介さんは出張中で欠席とのこと。

展示は映像あり絵画ありさまざまなスタイルで、中でも目をひいたのは飯沼英樹さんの木彫りの女性たち。カレワラに登場する7人の女性が、それぞれ異なる木を使って作られています。女性たちの説明も簡単に書かれていて、なるほどカレワラにはそんな物語があるのかと興味をそそられました。

しりあがり寿さんの作品はカレワラに登場する道具「サンポ」をテーマに映像を合わせたインスタレーションでした。小さな部屋で展示されているのですが見た瞬間に大笑いしてしまいました。カレワラで笑う日が来るとは!ぜひ実物を見にいってみてください。

パーティでしりあがりさんとお話する機会があり「カレワラを漫画で描いてください」と伝えたら、「絵がヘタなので」と返されてしまいました(笑。しりあがり寿タッチのカレワラなら、読む気になれそうなのですが。

レセプションではフィンランドの方数名とお話したのですが、やはりあのカレワラを日本人が、それもとくにユニークな感性を持ったアーティストがどのように表現するのか、みなさんとても楽しみにされていました。


サーモンなどフィンランドらしい軽食も。フィンランド・ファッツェル社のチョコレートやサルミアッキもありましたよ。

フィンランドのクラフトジンを使ったカクテルもありました。ここにあるKYROはフィンランド産ライ麦を使用したウイスキーとジンを生産していて、白樺の葉やベリーを使ったジンは香りがよくてとても飲みやすいんです。ちなみにバーテンダーは、フグレンでバーマネージャーを務めていた野村空人さん。いまはKYROのアンバサダーとして活動されています。

展示は8月27日(日)まで。会場のセゾンアートギャラリーもモダンで素敵な建物でした。この辺り、仕事で行く事が多いのですが、お隣のガルエデンというレストランもとってもおいしいですよ♪