デンマークからクレイジーなビアフェスがやってくる!MBCT2018ってどんなイベント?

ビール&北欧が好きな人の間でおそらく一番知られているデンマークのクラフトビール会社、ミッケラー。そのミッケラーが主催するビアフェスティバルMBCT(Mikkeller Beer Celebration Tokyo)2018が今年、東京で開催されることになりました!

MBCは2012年にコペンハーゲンでスタート(最初はCopenhagen Beer Celebrationの名前でした)。毎年チケットが売り出されるやいなや瞬殺してしまう大人気のビアフェスなんです。昨年は初めてコペンハーゲンを出て海外都市での開催となり、アメリカはボストンで行われました。そして2018年、いよいよ東京にやってきます。

北欧でクラフトビール取材をしていると必ず耳にするMBC。ミッケラー創業者のミッケルがこれと惚れ込んだマイクロブルワリーが世界中から集まり、一言でいえば「世界でいまもっともクレイジーでおいしい」ビアフェス。クラフトビール好きには夢のようなイベントであり、ブルワリーにとってもMBCに参加できるのはとても名誉なことなんですよね。

そしてミッケルがグルメなだけあって、ビールに合うフードも充実しているのがMBCの素晴らしいところ。さらにデザインも楽しめる、ビールだけではないスペシャルな体験ができる。私は2015年にコペンハーゲンで参加して、それまでのビアフェスのイメージとはまったく違う体験に衝撃を受けました。まずはその様子をご紹介しましょう。

2015年はスポーツイベントなどが開催される大きな体育館Spartahallenで開催されました。1セッションが3時間半、1日2セッション、2日で合計4セッションが開催されます。

4セッションすべてに参加できるピンクチケットをゲット。例年、ピンクチケットがすぐなくなってしまうのだとか。ブルワリーは各セッションに2種類の生ビールを用意していて、4セッションに出れば各ブルワリーで合計8種類のビールを飲めるわけです。

入口でまずグラスを渡されます。プラスチックカップとかじゃありません。このグラスがさすがのクオリティで、ジョッキや普通のグラスと比べて口当たりが全然違います。グラスはそのまま持って帰ることができます。

お目当てのブルワリーを目指します。

ノルウェーのブルワリー、ラルヴィーグ。オスロのグルメレストランやクラフトビールバーでは定番の味です。

スウェーデンのオムニポロは創業者でありデザイナーのカール・グランディンがブースに立ち寄るたびにボードにイラストを描き足していて、最後は完全にアート作品になってました。

MBCの素晴らしいところはビールに合わせてグルメも楽しめるところ。ビアフェスというと適当な屋台の味……という固定観念があったのですが、MBCではミッケルいち押しのホットドッグやコペンハーゲンのグルメも一緒に楽しめるんです。ビールを使ったピーカンパイ、おいしかったですね。「タコヤキ、タベマセンカ〜〜」との声に振り返ると、かなり手のこんでいそうなタコヤキが。

さらに驚いたのがビアフェスなのにスペシャルティコーヒーが出てる!北欧コーヒーを代表する2ブランド、スウェーデンのコッピとデンマークのコーヒーコレクティブが出店していました。その場で飲むこともできるし、コーヒー豆をおみやげに買うこともできます。

そしてミッケラーといえばグッドデザインのアイテムも魅力。ビアフェス限定のTシャツやトートバッグをはじめ、各国ブルワリーのTシャツもありました。

スタッフTシャツも可愛い。

ビアフェスっていうと男臭いイメージがありますが、ネイルアートのブースも。思えばミッケラーをはじめデザインコンシャスなクラフトビールのアイコンってネイルに向いているなと思いました。

ミッケラーロゴに顔ハメできるブースがあったり。楽しい。

ミッケル御大も会場でたびたび見かけました。

当初は3時間半もあったら時間を持て余すのでは……と思っていましたが、実際に参加してみるとフードあり、グッズなど買物も楽しいし、コーヒーでひと息つけるしであっという間に時間が過ぎてしまうんですよね。地元のビール好きと話すのも楽しいですし。「ここでハードに飲んでるのはみんなスウェーデン人」(スウェーデンはお酒が専売制&クラフトビールブームは当時はまだそこまで盛り上がっていなかったのでみんな国境を越えて飲みに来ていたらしい)とか、北欧酒事情の取材も思いがけずできたりして。そういえば私がいま書いている新刊は、思えばここでの出会いがきっかけなのでした。クラフトビール好きって、おいしいもの好きなのはもちろんですが、新しいものに敏感で柔軟で、話して面白い人が多いんですよね。

そして第一回目のMBCから参加しているブルワリーやビールファンの人々が、みな口々に言っていたのが「初回は相当にクレイジーだった」ということ。フルコースディナーみたいなメニューを用意して、ミッケルが自らサーブしてたとか、それまでのビアフェスといえばフードは適当、会場は汚い、ただビール飲むだけ、質より量……そんなイメージが覆されたって言ってました。やっぱりみんなそうなんですね。

そんな話を思い出すと、東京で初めての開催となるMBCT2018への期待もますます高まります。音楽フェスもそうですけど、初回って伝説になりますよね。フジロックとかね。

というわけで絶対に見逃したくない日本初開催のMBCT2018。その主催となるミッケラー東京で、先日キックオフイベントがありました。MBCT2018に参加するブルワリーからこの日のために生ビールが届き、一足先に試飲をしてきました。

ミッケラー東京の代表、ハミルトンからイベント概要の紹介がありました。

・会場は明治神宮外苑総合球技場。
・世界42のブルワリーが集結、300種類以上のビールが飲める。
・フードは富ヶ谷にある酒坊主をはじめ、人気店10店舗ほどが参加。
・ほかに有名シェフとのコラボや限定グッズ販売も予定。

そして北欧らしいな〜!と思ったのが今回のイベントは完全キャッシュレスとなるそうです。当日会場で購入するフードやグッズ類はすべてカード決済できるとのこと(カードのない人はギフトカードを事前にキャッシュで購入できるそう)。

ハミルトンの後ろに写っている黒板でMBCT2018のコースターが貼られているのが、キックオフイベント用に生ビールを送ってくれたという参加ブルワリー。北欧勢からはスウェーデンのオムニポロやデンマークのトゥーオルがいます。この日はありませんでしたが、ノルウェのラルヴィーグもMBCTには参加します。

MBCT2018で、私からとくにおすすめしたい北欧ブルワリーは、スウェーデン・ヘルシンボリ発のブルウスキ。ちょうど昨年、ブルワリーへ取材に行きましてすっかり惚れ込み、9月末に発売予定の新刊でもがっつり紹介しようと思っているブルワリーです。北欧発クレイジーでおいしいブルワリーの筆頭です。そのブルウスキが敬愛するデンマークのアマー醸造所もMBCT2018にやってきます。デンマークからはおそらく日本初上陸のエールファームも参加するので楽しみ!

北欧ではないですが、バイキングに愛され北欧諸国でもよく飲まれるミード酒の専門醸造所スーパースティションが参加するのも楽しみ!!!スーパースティションのミード酒はキックオフイベントでもいただいたのですがクラクラするほどおいしかった。MBCTではぜひクラフトビールだけでなく、ミード酒の飲み比べもしようと思っています。う〜楽しみだ。

そしてスウェーデンのスペシャルティコーヒー、コッピも参加が決まったようです!!コッピは拙著でも繰り返し紹介している北欧でいち押しのロースターです。ぜひこの機会にコッピの味を試してほしいです。おいしいの!

ミッケラースタッフが「これは飲んどいてください」と薦められたイギリス、クラウドウォーターのビール。なんだこれ、おいしい。ミッケラーの人気メニュー、デンマークのミートボールもMBCTで食べられるそう。

スーパースティションのミード酒。なんだこれ、おいしい。

この日は全部で7種類くらい試飲させてもらったのですが、どれを飲んでもおいしい。ただ薦められるがままに飲んで、どれもおいしい。これがミッケラークオリティですよ。

ということでMBCT2018のチケットはただいま絶賛発売中。各セッションに参加できるチケット(12500円+税)の他、4セッションすべてに参加できるピンクチケット(46000円+税)、さらに入場時間より20分前に入れて特別グッズがついてくるゴールドチケット(56000円+税)があります。ゴールドが一番売れてるみたいです。やっぱりな……。

従来のビアフェスを基準に考えるとけして安くないですが、普段なかなか飲めない高級ワインを一度に試せて、飲み放題。そんな感じで捉えるとよいかと思います。世界トップレベルで、なかなか飲めないマイクロブルワリーのビールを試せるチャンス。そして日本で伝説となるかもしれないビアフェスを目撃したい人は、どうぞお見逃しなく。みなさん、ぜひ行きましょう!

チケットはMBCT(Mikkeller Beer Celebration Tokyo)2018のサイトから購入できます。全ブルワリー情報や時間などもサイトから確認できます。