『ストックホルム・ストーリー』@スウェーデン映画祭2015

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渋谷のユーロスペースで今年も開催中のスウェーデン映画祭2015。映画史上に残る名作から注目監督の特集上映まで、日本では公開未定の作品を含めた魅力のラインナップ。

ストックホルムを舞台に、人生なかなかうまくいかない5人の男女を描いた『ストックホルム・ストーリー』を観てきました。『シンプル・シモン』で、アスペルガ―症候群のシモンと暮らすイケメンでいい人すぎるお兄ちゃんを演じたマッティン・ヴァルストレムや、スウェーデン人になりたいこじらせフィンランド男子を描いたコメディ映画『Rasberry boat refugee』(日本未公開・SASの機内で観ました)のヨナス・カールソンが出ています。

このヨナス・カールソン、『Rasberry boat refugee』でのコメディアンぶりが素晴らしく調べたところ、俳優に小説家でもある多才な人なんですね。『ストックホルム・ストーリー』の原作も彼が書いています。

私はこの手の、日常を描くドラマが好き。派手な展開はないけれど、その国、その時代らしい暮らしぶりや考え方が垣間見える映画が好きなんです。『ストックホルム・ストーリー』も登場人物それぞれの部屋が見られたり、人間関係のしがらみなど今の時代らしいリアルな悩みが描かれているのが面白かった。ゴンドーレンやその下にあるニシンの屋台など、ストックホルムおなじみの場所が映るのにも思わずわくわくしてしまう。面倒な人ばかり出てくるけれど、エンディングは爽やか。でもじつは含みのある重いエピソードもあったりと一筋縄ではいかないドラマです。

そしてセシリア・フローデ演じる、頭が固くて友達が少ないジェシカのファッションが可愛い!!ラベンダー色のコート、ペールピンクのパンツ、レモンイエローのブラウス……DVDを手に入れてジェシカのファッションチェックをもう一度じっくりしたいくらい。姪っ子と出かけた地元の抽選会でのトラブルをいつまでもひきずり、仕事に支障が出るほど思いつめてしまう面倒で厄介な女性なんですけれどね。着こなしが可愛すぎて痛いキャラまで含めて可愛く見えてくるという……セシリア・フローデ恐るべし。『エヴァとステファンとすてきな家族』にも出ているんですね。気づかなかった!要チェックの女優さんです。それにしても北欧映画って痛い人々のドラマ多いなあ(お兄ちゃん、言葉を灯りに喩えるポエム素敵なのにどこまでも痛いキャラ……)。

スウェーデン映画祭は25日(金)まで。
スウェーデン映画祭2015オフィシャルサイト