11/1公開!アイスランド映画『馬々と人間たち』の爽やかなセラピー体験

CARRIE_B5_ura2

「北欧が好き!でもアイスランドは未経験」という人は少なくありません(私もそう)。教育や福祉、男女平等といった社会面では他の北欧諸国と通じる部分も多いのですが、島国で地理的にも離れ、ルーツを辿るとケルト文化も入っていて北欧でも異色の存在……歌手のビヨークを生み出し、氷河に火山と神秘的な自然で他国にはない圧倒的な存在感を放つ国。そんなアイスランドから、やはり異色のとんでもなくユニークな映画が登場しました。

東京国際映画祭2013で上映され、大評判となったこの映画。監督賞も受賞し、なんだかすごい大作だという言葉は聞こえてくるものの、どういう映画なのか?がまったくわからない。周りでも観ている人が多く感想を聞くものの、それでもわからない。実際に観てよくわかりました。これは……言葉ではとても説明できない!

この映画は、とにかく驚きの連続。主役がアイスランド馬というのも驚きですし、その馬たちが「これ、どうやって撮ったの?」と驚異の演技(?)を次々に見せてくれます(撮影秘話も交えた監督インタビューは公式サイトでも読めますので興味ある方はぜひ)。そして馬をとりまく人々の暮らしと、彼らの無茶な行動にも繰り返し驚かされ……。じつは観る前までは「壮大な大自然と馬の美しさを淡々とみせる映画かしら?」などと思っていたのですがとんでもない!ドラマチックで何が起こるかわからず、画面から目が離せません。こんなにも独特の世界を飽きさせることなく見せてしまう監督、すごい!

アイスランドや馬のことなど、映画の背景を何も知らずに観ても十分に楽しめますし、観た後に監督インタビューや解説を読めばアイスランド馬やアイスランドの生活習慣について理解できて、ますます映画への愛着が深まることでしょう。監督がインタビューの中で「この映画は私にとってセラピーのようなもの」と話していますが、まさにその言葉がぴったり。観た後は何ともいえず爽やかな、健やかな気持ちになりました。こんな映画体験は初めてかもしれません。ビヨークをはじめアイスランド音楽には癒される印象が強いのですが、あの大自然といい、この映画といい、アイスランドってもしかしてヒーリング大国!?なのでしょうか。

この邦題『馬々と人間たち』がまたいいのですよね。「馬と人間」ではなく「馬々」としているのが、とてもこの映画らしい。馬たちと、癖のある北欧人たち(もちろん北欧定番の困ったおじさんも、たくさん登場)の織りなすおかしくて切ないドラマが幾重にも重ねられた作品。おすすめです!

2014年11月1日(土)〜全国順次ロードショー
『馬々と人間たち』オフィシャルサイト

北欧の人は、コーヒーを飲む時にソーサーにいれて冷まして飲むというのを聞いたことがありますが、やってますね。