NHK Eテレ『人と暮らしと、台所』を見てくださったみなさまへ

2月26日に放送となったEテレの趣味どきっ!『人と暮らしと、台所』。再放送も合わせてたくさんの方に見ていただいて、ツイッターやFB、インスタグラムを通じてコメントやフォローもいただきまして、本当にありがとうございました。再放送までの一週間は、わが家はちょっとしたお祭り状態。親戚から電話あり、北欧イベントで会う方に声をかけられ、プレオープンで見学にいったムーミンバレーパークでも「見ましたよ〜」と声をかけていただいて(!)、改めてこの番組の影響力の大きさにびっくり。再放送後も録画を見ました、とコメントが届いていて嬉しいです。

シリーズの放送が始まって、有元葉子さんを筆頭にみなさんの美しく整った台所を見るにつけ「こ、この続きで、わが家の台所が出るのか……」と胃が痛くなる思いでした(本当に! 笑)。でも放映が終わって、たくさんの方から「気持ちがラクになった」「好きなものを大切にしたい」「やさしい気持ちになれた」と読んでいて涙目になるようなコメントをいただいて、つくづく出て良かったなあ、と。そしてこんな形で紹介してくださった番組&テキスト制作のみなさんに改めて感謝の気持ちでいっぱいです。

今回、ラゴムという言葉が紹介されました。私はこの言葉に出会って気がラクになった一人ですが、実際のところスウェーデンでは人によってはこの言葉が持つもうひとつの側面、「ほどほど」の裏をかえせば「上を目指さない」「よりよくしようとしない」ともいえる考え方にモヤモヤすることもあるのだとか。スウェーデン人漫画家のオーサ・イェークストロームさんもこの言葉についてブログで綴られています。 →ちょうどいいのスウェーデン 
何事も表裏がありますよね。ここにも書いてありますが、日本って便利。便利の裏には努力やがんばりがあるわけで、スウェーデンの人にとってはそれがよく見えるのかもしれません。隣の芝生は青く見える、ですね。そして、だからこそラゴムが、いまわたしたちの胸に響くのかもしれないなあと思います。

今回の番組では北欧のデザインや生活道具が素敵というだけでなく、「より楽しく心地よく暮らすのに、こういう北欧の考えっていいなあ」と、これまで取材をしてきて、自分にとって糧となってきた部分を軸に取り上げていただいたのが何より嬉しいことでした。最近、北欧は「しあわせの国」と紹介されることが多いですが、その裏にはラゴムのような考え方(その裏表も含めて)がある、というのは取材をしていていつも思うこと。そして番組を見たみなさんからのメッセージを受け取って、これからもそうした考え方や、暮らしの知恵を伝えていけたらいいなあ、と改めて思いました。

番組テキストは既に3刷!と大好評のようです。8名それぞれの台所と暮らしのスタイル、レシピまで読みごたえがあって、自分の暮らしにあわせて何度でも繰り返し読みたくなる内容だと思います。(番組では隠れていたわが家の猫店員たち、テキストではカメラマンさんが奇跡的なショットを撮ってくれています♪)番組は3月末まで続きます。毎回、本当に楽しみですよね!(自分達の回が終わって、心安らかに見られるようになりました 笑)

テキストの撮影終了後に、カメラマンの木村文平さんが撮ってくださった一枚。テキストの写真も本当に素敵です。

さて番組を見ていただいて、著書も気になります、とありがたい言葉もいただいて😍せっかくなので少しご紹介を。「北欧のおもてなし」は今回の番組やテキストでご紹介いただいた古〜いわが家での撮影。北欧レシピやホームパーティのアイデア、器やテキスタイルについて、わが家の猫店員がご案内しています。おかげさまで放送終了後、アマゾンで一時在庫切れに!早速、買っていただいたみなさん、ありがとうございます。編集のEdition Paumes さんのページでは本の中身が見られるので、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。

番組で紹介された花柄のモーニングプレートや赤いやかんはフィンランドのデザイナー、エステリ・トムラのイラスト。私は彼女のイラストが大好きで、『北欧おみやげ手帖』では赤いやかんと、もうひとつのお気に入りのプレートについて紹介しています。他にも北欧で見つけてずっと愛用しているビンテージのキッチンアイテムや、スーパーマーケットで見つけた食材などについても綴っています。もちろんソーサーについても!

シリーズ第一回が始まってから、「おお〜〜麻生久美子さんが選ぶ一品、うちはどれだろうね?」と、夫と楽しみにしていました(私はソーサーかモーニングプレートかな〜と予想していました)。選ばれたTVポットは北欧でも人気が高く、スウェーデンのビンテージ専門誌で特集されたことも。

色やスタイル違いでこんなに種類があるんです!ちなみにこのビンテージ専門誌、RETRO誌は私にとって、バイブルともいえる雑誌。テキスタイルの専門家とストックホルムの名物ビンテージ店主という2人の編集長が始めた雑誌で、北欧のビンテージ好きの間で熱く読まれている雑誌なんです。ほんとにアツい。じつは『北欧レトロをめぐる21のストーリー』ではその編集部を訪ねてインタビューをしています(編集部がまた素敵なんですよ〜)。

ちなみに『北欧レトロをめぐる21のストーリー』の表紙に映っているのが、番組でもお話したパンケーキで朝ごはんのおもてなしをしてくれたスウェーデンの友人です。彼女もファッションやテキスタイルの歴史に詳しく、私のレトロ師匠のひとり。本では彼女の部屋や着こなしも紹介しているのですが、TVポットの色違いもありましたよ♪

ファッションといえば、今回テレビ出演……ということで何を着ようかしらと迷いまして。結局、旅でも愛用している、スウェーデンのカーディガンにしました。emmy designというレトロスタイルが得意なブランドで、このカーディガンは当時のハイウエストのスカートやパンツに合うように丈が短くて、パフスリーブが絶妙な可愛さなのです❤しかも色の名前がKanel(スウェーデン語でシナモン)。

パーティの時にそのまんまキュウリと一緒に出ていたチーズがおいしそう〜と言われたのですが、あれはスウェーデンのクミン入りチーズ。北欧輸入食材のアクアビットジャパンさんでいつも買っています。くせになるおいしさで(スウェ男子マティアスの大好物でもあります)、キュウリとこのチーズだけ、パンにのせて食べてもおいしいのです。アクアビットさんでは酢漬けニシンや、北欧ベリーのジャム、ノルウェーやデンマークのチーズなどさまざまに扱っているので北欧の食材に興味を持った方はぜひ。珍しい食材って食卓にあるだけで話題のきっかけになってくれるので、そういう意味でも助かります♪

ちなみにパーティの場面でナイスなコメントをしていたフィンランド&スウェーデン男子は不定期で開催しているトークイベント『北欧ぷちとりっぷ』の仲間たち。番組でも「やりすぎると疲れる」と名言を残したスウェーデン男子、マティアスの妻かおりさんはインスタグラムで「ウチのスウェーデン男子」というアカウントでスウェーデンの暮らしや考え方(とそれに驚く妻)を漫画にしています。これがとっても面白いので、ぜひ読んでみてください♪

最後に私が運営する小さな北欧の店Shop Stickaのことを。Sticka はスウェーデン語で編む、という意味で、本づくりの編集にもかけているのですが、デザインや雑貨、住まい、食べ物……とさまざまな要素を編むようにつないで、本や部屋や暮らしをつくっていけたらなあという思いを込めています。現在は月に一度の公式オープン+予約でのご来店というスタイルですが、北欧ビンテージの食器や布、生活道具を実際に見てみたい方はぜひどうぞ。

5月18日(土曜)にはこのSticka にて毎年恒例のレストランデイというイベントもします(近々ご案内ページをアップします)。フィンランド発祥のイベントで、この日はテラスを開放してパンや北欧の味を販売します。毎年ご家族連れも多くワイワイにぎやかな一日に。ぜひ遊びにいらしてください。

そしてわが家のキッチン、じつは間もなくリフォームに入ります(↑壁紙選び)。もともと昨年末に計画があったのですが、撮影のお話をいただいて一旦ストップ。今回、取材していただいて、自分の暮らしや台所を見つめ直せたのもよかった!改めて考えをまとめて、いよいよ始動です。リフォームの様子もまたお伝えしていきたいなーと思っております♪