親しみやすい名作、アアルト自邸
ヘルシンキ市内にあるアアルトの自邸。巨匠の自邸なんて
さぞや豪邸だろう……と想像していましたが、
思ったよりもずっとこじんまりとしています。
1936年竣工ながら、古臭さをまったく感じさせないモダンな空間に
機能的で、シンプルで、美しい北欧の家らしい魅力が凝縮しています。
家具や照明、テキスタイルももちろんアアルトデザイン。
またアアルトは、日本の建築に興味を持っていたといわれ、
引き戸や簾のようなカーテン、竹などアジア的な素材使いに親近感も覚えます。
それほど広くはない空間に段差を取り入れてメリハリをつけたり、
引き戸や布で部屋を仕切るといったアイデアは、
自分の住まいにもすぐ取り入れたくなります。
RIIHITIEN TALO
住所 Riihitie 20
以前は予約が必要でしたが、現在
(2013年時点)は、個人で見学する場合は
予約の必要がないようです。
(1月は予約された場合のみオープン)
詳細や予約は
riihitie (at) alvaraalto.fi から。
家具や照明もアアルトデザイン。
大きな窓から庭の緑を楽しめるダイニング。
キッチン側からもダイニング側からも使える機能的な棚。
階段上の窓に置かれた大きなサヴォイ・ベース。
階段を上がってすぐのスペース。
ここにももちろんアアルトの椅子。
双子の洗面台もアアルトがデザインしたもの。
リビングの横にあるワークスペース。
中二階にある小さな書斎は秘密部屋のよう。
ワークスペースとリビングには結構な段差が。
段差を活用して、空間を仕切っています。
中庭にて。オフィススペースは白い壁。
居住スペースは外壁に濃い木の板が使われています。
細い木の窓枠もアアルトの作品によく見られるもの。
窓際に、オブジェを飾るのは、北欧の家の伝統。
1件の返信
[…] アアルトの傑作、マイレア邸 マイレア邸への行き方 親しみやすい名作、アアルト自邸 デザインの軌跡を追う、アアルト美術館 […]