エアロプレス万歳

エアロプレスって知っていますか?最近注目されているコーヒーの抽出器具で、手作業で圧力をかけながら抽出するというもの。蒸らしや抽出時間を調節することでエスプレッソ風の濃い味わいになったり、あっさりとお茶のような味わいにしたり、同じコーヒーでも味をさまざまに楽しめるのです。

『コーヒーとパン好きのための北欧ガイド』の取材でコペンハーゲンやオスロなどコーヒー先進国でカフェ巡りをした時に、エアロプレスで淹れている店が多かったんです。聞くと、浅煎りで酸味が強めの北欧コーヒーにあっているそうです。実際に試したところ、ハンドドリップで飲む味とまったく違ってビックリ!もっと酸味が引き立つというか……豆の個性もありますが、さっぱりとしたお茶のようでいて豊かなフレーバーがありました。

オニバスコーヒーのアツシ君やアマメリアエスプレッソのトシさん、そしてフグレンのKJなど、北欧系のコーヒーを愛する日本のバリスタさん達にも相談したところ「北欧のコーヒー豆にはエアロプレスがベスト!」と太鼓判を押され、購入してみました。使ってみた実感としてはハンドドリップよりも「失敗が少ないかな」ということ。とくに北欧で買うコーヒーは、ハンドドリップで失敗すると、酸っぱすぎ〜!となってしまうので。

こちらはノルウェー出身のバリスタ世界チャンピオン、Tim Wendelboe氏によるエアロプレスの実演。ちなみにティムの店ではブラックはエアロプレスでの抽出のみ。ハンドドリップなし。

単純な作りの器具なのですが、通常の使い方の他にひっくり返して使ったり、フィルターを変えることでまた味の違いが楽しめるそうです。

オスロのJAVAを訪れた時に、偶然カフェ内のバリスタ同士でエアロプレスのミニコンペをやっていたので見学させてもらったところ、豆の挽き具合や蒸らし時間、圧力のかけ方などそれぞれやり方が違ってじつは奥が深そうです。
日本のカフェでも徐々に浸透している模様のエアロプレス。今までと違うブラックコーヒーが楽しめるので、ぜひ試してみてください。

エアロプレスで淹れた一杯。

2月15日に発売となる新刊『コーヒーとパン好きのための北欧ガイド』でも、エアロプレスのことや、エアロプレスが飲めるカフェを紹介していますので気になる方はぜひチェックしてみてくださいね♪