北欧らしいシナモンロールって?

「北欧風シナモンロールって、どんなの?」という質問をたびたび受けます。
そうですよね。一般的にはアイシングたっぷりのアメリカンなシナモンロールがよく知られています。

私が思う「北欧的シナモンロール」の一番の特徴はカルダモンを効かせていること、でしょうか。カルダモンというと日本ではカレーに入れるスパイスのイメージがありますが、北欧の菓子パンやパンケーキにはこのカルダモンを入れるレシピがとても多い。そしてカルダモンの効かせ方が、ハンパないのです。

シナモンロールはフィンランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーとどの国でも親しまれている味で、国によって成型が違ったり、トッピングには粒砂糖だったりアーモンドクラッシュだったりと少しずつ違いもありますが、カルダモンを入れるのは共通しています。現地のレシピだとだいたいシナモンロール15〜20個に対して大さじ1ほど、中には10g入れるというレシピも。

北欧のスーパーマーケットやベーカリーなどではこんな風に売っているのをよく見かけます。右側が粗挽きのカルダモンで、ちなみに左側はシナモンパウダー。

これはフィンランドのスーパーで売っているもの。1本8g入っていて、これをまるまる入れる、というわけ。

日本でもパウダータイプのカルダモンは売っていますが、使うなら粗挽きが絶対的におすすめです。日本では粗挽きがないので、私はホールで買ってバーミックス(スパイスミル)を使って粗挽きにしています。

こんな感じでまとめて作っておきます。ちょっとひと手間ですが、これでまったく味わいが違うはず。北欧シナモンロール研究家の方は、ぜひお試しを!