伝統のお菓子
北欧カフェのショーケースで存在を放っているのは、古くから受け継がれる伝統的なお菓子たち。スウェーデンを代表するケーキ、プリンセストールタは緑色のマジパンでくるまれ、てっぺんにバラの花がのっています。緑色が定番のこのプリンセストールタ、ウェディングには白、イースターには黄色バージョンなども登場します。
スウェーデンでは他にカカオ味のボールにココナッツフレークをまぶしたショクラッドボッレやハート型のヴァニリヤルタン、アーモンドプードルを使ったマサリーンなどが定番のスイーツ。緑色のダムスーガーレ(掃除機という意味)、カエルケーキもあちこちで見かけました。緑色のお菓子が、好きなんですね……。
フィンランドではペルナレイボスという伝統菓子に挑戦。ペルナ(じゃがいも)とついているけれど、じゃがいもが入っているわけではありません。ねっちりとした餡のような食感でした。メレンゲを使ったお菓子も、よく見かけます。
デンマークではヒンベアスニッテンとよばれる、ラズベリージャムをショートブレッドのような生地で挟んだお菓子が今も昔も変わらず人気だそう。
デンマークとノルウェーには「クランセカーゲ」「クランセケーエ」とよばれるリング状のマジパン菓子を何重にも重ねた可愛らしいお菓子があります。結婚式などお祝いの日にかかせない伝統のお菓子で、アイシングや国旗をたくさん刺したデコレーションがなんともキュート。カフェにはひと口サイズも売っています。お味の方はというと…やはりねっちりとした食感でかなり甘くて「練りきり」みたいなんです!
素朴な味わいのキャロットケーキやアーモンドケーキ、ベリーやリンゴのお菓子は北欧どこでも見かける昔から変わらない人気の味です。