スウェーデンで、シュールストレミングに挑戦した!

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スウェーデン名物の珍味といえば、シュールストレミング。「世界一臭い缶詰」とも称される発酵ニシンの強烈な匂いと味わいは、日本のクサヤ並とも、クサヤの何十倍とも言われます。……さて、実物はいかに。

毎年夏に開催されているダンスイベントに参加した際、「made in Sweden」をテーマにした文化祭のようなイベントが行われました。ピッピやABBAやヘラジカなど、スウェーデン名物に扮した仮装パーティをしながら、シュナップスやクネッケブロードなど伝統の味を食すコーナーもあり、なんとそこにシュールストレミングもあったのです!

なるほど〜!と思ったのは、缶を開ける時に水をはったバケツを用意してその中で開けること。缶の中で発酵が進んでいるため、開けるときに中身が飛び散って、大惨事になる恐れがあるからです。最初はハテ、何をしているのやらと思いましたが、伝統の知恵でした。

そして缶を開けた瞬間……ただならぬ匂いに、周りの人の視線が突然集中しました。いや〜やっぱりスウェーデンの人でも眉をひそめるんですねえ。食べたことないっていう人も多いみたいですしね。

さて肝心の食べ方です。ゆでたジャガイモに刻みオニオンを添え、サワークリームをかけて、パンやクネッケにのせていただきます。このつけ合わせがさすがというか、これのおかげでだいぶ食べやすくなります。匂いはすごいものの、実際に食べてみると、匂いほどの強烈さはなし。乳製品を合わせるのがいいんでしょうねえ。

味はちょっとしょっぱいけれど、ジャガイモと合わせればちょうどいいし、オニオンも臭みやクセを緩和してくれるので案外イケました。クサヤにふな鮨など、珍味慣れしている日本人にはわりと平気かもしれません。調子にのってパクパク食べていたら、通りがかったスウェーデン人たちに大喜びされて、話しかけられてなかなか楽しい経験でした!