4/5(日)〜WOWOWで放送スタート。日本☓フィンランド合作ミステリドラマ『BLOOD & SWEAT』

左から監督のダニエル・トイヴォネンさん、杏さん、ヤスペル・ペーコネンさん、駐日フィンランド大使タンヤ・ヤースケライネンさん

4月5日(日)夜10時からWOWOWでスタートする日本・フィンランド共同制作ドラマ『BLOOD&SWEAT』。先日、フィンランド大使館で開催された完成発表会へ行ってきました。日本とフィンランド、ふたつの国の刑事がタッグを組み、連続猟奇殺人事件の解決にのぞむ全8回のドラマシリーズ。

主演は杏さん、そしてフィンランドの国民的人気俳優ヤスペル・ペーコネンさん。完成発表会では主演のお二人と、第5話と第7話の監督を務めたダニエル・トイヴォネン氏の3名が登壇しました。

濱田岳さん、高杉真宙さん(今回も弟役!)、早乙女太一さん、そして國村隼さんと、脇を固める日本の俳優陣も豪華で、とくに完成発表会では監督が「國村隼さんが引き受けてくださったとわかった時は、あのブラック・レインの人だ!とフィンランドスタッフから歓声があがった」と國村隼さんの人気ぶりを伝えてくれました。

杏さんが演じるのは、警視庁捜査一課の刑事・涼宮亜希役。その相棒となるフィンランド国家捜査局(FNBI)の刑事を演じるヤスペル・ペーコネンさんについては、トイヴォネン監督が「フィンランドのブラピとか、キムタクみたいな存在。彼と仕事ができるなんて、子どもの頃の自分に自慢したい!」と話していました。ペーコネン氏といえば、スパイク・リー監督『ブラック・クランズマン』で、狂信的なKKKメンバーの役を演じて強烈な印象を残しています。

英語でのドラマ撮影は初挑戦という杏さん。「まわりのクルーが、雑談でも必ず英語で話してくれて気遣いを感じました」と話し、「最初は寒さや暗さが大変かと思ったけれど……でも一日に7分ずつ明るくなっていくので、最後の方は夜のシーンを撮るのに苦労しました」とフィンランドの日照時間の変化についてリアルな感想も。

「日本だと撮影時間が押すのはわりと普通のことですが、フィンランドでは終了時間は必ず守ります」と、日・フィンの撮影の進め方の違いについても話題に。「日本では監督の意向が大きいですが、フィンランドではスタッフも対等に意見を言うし、押しも強い」。そういえば『かもめ食堂』の片桐はいりさんも、撮影時の労働基準が違うことに驚いたと話されていましたよね。

ペーコネン氏と監督が揃って話していたのは「日本とフィンランド、2つの文化の親和性や、謎解きに2つの文化がどう絡み合ってくるか」。世界的に人気のノルディックノワールと、日本のドラマが、どう結びつくかも本作の大きな見どころでしょう。

会見で、プロの通訳かと間違うほどに流暢な日本語で話されていたトイヴォネン監督。会見の冒頭で「血と汗の結晶、ともいえるドラマです」と、ちゃんとタイトルを回収していらしたのもお見事でした。どうやら日本語能力試験の最高レベルで満点をとっているそうで、通訳もできるわけだ……! 山田洋次監督や成瀬巳喜男監督に憧れて来日し、「10年以上前に来てから大好きな日本。ここで撮影して過ごせるのが嬉しい」「フィンランドはヨーロッパの中では、シャイで寡黙とされる国民です。撮影の進め方など異なる部分があっても、日本とは通じるところも多く、阿吽の呼吸でできました」と話されていました。ちなみに本作の監督にはフィンランドの人気ミステリドラマ「LAKESIDE MURDERS」を手掛けたリク・スオカス氏も名を連ねています。

本作の撮影にあたり、ロケ地となったフィンランド第2の都市のタンペレに家族で移住して3か月暮らした杏さん。暮らしの様子は、杏さんのYoutubeチャンネルでも発信され、「フィンランドあるある」エピソードなどファンの間では話題になっていましたよね。「歩いてまわれる町で、展望台に行ったり、カルダモンの入ったドーナツがとってもおいしかった!」と話がありましたが、そう、フィンランドといえばカルダモン入りのドーナツや菓子パンがおなじみ。タンペレはおいしいドーナツ屋さんがあることでも有名なんですよね。「サウナがあって、水も空気もきれいで、清潔で。居心地がよく、いつか住みたい」と絶賛されていました(タンペレはサウナが多いことでも有名です)。

会見ではサウナトークも出てきました。じつはペーコネン氏は、ヘルシンキにあるサウナ施設「ロウリュ」のオーナー。日本からもサウナ好きが目指す、大人気のサウナです。日本のサウナワード「ととのう」を、杏さんがペーコネン氏に教えてあげたとか。ペーコネン氏は翌日も大使館でサウナにまつわるトークをされていて「日本でもオーセンティックなフィンランドのサウナを作りたい!」と話されていました。

北欧のミステリドラマといえば、リメイク作品も作られたデンマークの『キリング』や、スウェーデンとデンマークの合作『ブリッジ』など金字塔といわれる作品も生まれてきました。エンターテイメントながら、社会問題を掘り下げる作品も多く、本作でも「第二次世界大戦の話にもつながってくる」と監督から一言コメントがあり、ますます興味が高まります。

タンペレの美しく壮大な自然も見どころとお話されていましたが、わたし個人的にはフィンランドの家やインテリアを見るのも楽しみです。話は陰惨だけれど、「その照明!」「窓辺!」「食器!」とつい目を奪われてしまうんですよね。

主演のお二人にくわえて、監督の人柄が伝わってくるような和気あいあいとした笑いの多い会見でしたが、さてドラマはどんな展開になるのでしょうか……楽しみです!

4月5日午後10時放送のエピソード1は、WOWOW公式YouTubeチャンネル、WOWOWオンデマンドでも無料配信されるとのことで、未加入でもひとまず見られるのが嬉しいですね。

「連続ドラマW BLOOD & SWEAT」インタビュー&メイキング【WOWOW】

日本×フィンランド共同製作ドラマ
「連続ドラマW BLOOD & SWEAT」(全8話)
4月5日(日)午後10時よりWOWOWにて放送・配信スタート