6/13(木)発売!『いろはに北欧 わたしに"ちょうどいい"旅の作り方』

6月13日に新刊『いろはに北欧 わたしに”ちょうどいい”旅の作り方』が発売となります!今回は初の北欧5ヵ国、フィンランド・スウェーデン・デンマーク・ノルウェー・アイスランドを網羅したガイドブックになります。さらにバルト3国のエストニアもすこーしだけご紹介。

1章では、北欧5ヵ国の見どころBEST5、各首都のおさえたいスポット、忘れられない味とおみやげ
2章は、街歩きからオーロラ、サマーハウス滞在など、目的別わたしのおすすめモデルプラン
3章は、これまで旅講座やトークイベントで聞かれることの多い質問を中心に北欧旅行のギモンに答えるQ&A
4章では、ふたり旅におすすめのスポットBEST10と、わたしの初めての北欧旅や、家族で旅行した時のルートなどをご紹介。
そして巻末には、北欧の暮らしや考え方がわかる(かもしれない)、『北欧いろはかるた』付。

amazon楽天などネット書店では中身ページの一部や目次と内容案内を見ることができますので、ご参考にどうぞ!)

ここ数年、旅の講座をする機会が増えて、「初めて行くとしたら、どの国がいいですか?」「おすすめの季節は?」といった質問をたびたび受けるようになりました。また、旅以外のイベントでも「いつか行ってみたいけれど、どこから情報を集めたらいいでしょうか?」と尋ねられたり、はたまた昔の友人と再会して「ねえねえ、北欧に最近、興味があるんだけど、何がおすすめ?」といった質問を耳にするうち、そうだ、北欧ビギナー向けの本を書きたいなあと思ったのが、今回の企画のはじまりでした。ちょうど執筆中に出演したNHK Eテレの『人と暮らしと、台所』を見た方からも「北欧のこと、もっと知りたいです」との声をたくさんいただいたことも、励みになりました。そして書くうちに「わたしは、どうしてこんなにずっと北欧を旅しているんだろう?」「北欧のどの部分に惹かれているんだろう?」と改めて考え、「わたし、北欧のこれが好きなのねー」と自分自身も気づかされるという、そんな内容となりました。

イラストを担当してくれた、ごとうしずかさんはダンス仲間なのですが、ちょうどここ数年で北欧に興味を持ち始め、わたしのガイドブックを持って昨年、北欧を旅してきた方なんです。今回のイラストをお願いするにあたって最初に「北欧って、こんなイメージです」と彼女が描いてくれた絵がわたしはすっかり気に入ってしまって、それが今回の表紙となりました。人魚姫にバイキング、ヘラジカって北欧を象徴するようなモノですが、繰り返し行くうちに、あまり気に留めなくなるものでもあります(笑。今回の本では、まさにそうした「北欧といえばコレだよね!と思っていたけれど、最近すっかり忘れてたわ」的な要素も拾い上げつつ、「何度行っても、やっぱり好きだわ〜」というわたしが自信をもっておすすめしたい場所やモノを合わせて、北欧という国々の輪郭と魅力を伝えたいと思いました。

もしかしたら今回の本が、あの!『地球の歩き方』の出版社(ダイヤモンド・ビッグ社さんです)から出ることに驚いた方もいらっしゃるかもしれません。今までの私の本は、いわゆる大手のガイドブックとは対局にあるような作り方をしてきた、ともいえますからね。個人が書くガイドならではの切り口、思い切りのよさ、今まではそういう部分に重きを置いてきたわけですが、今回の企画は、もうちょっとニュートラルな視点を軸にしたかったという思いがありました。『地球の歩き方』をはじめガイドブックを専門に手がけてきた編集さん&出版社さんと、わたしのような手探りでかなり自由にやってきたライターで知恵を出し合ったら面白い一冊になるのではと、そんな思いもありました。初心者向けといいつつ、時折暴走もしたり、「それマニアック」「アレが入ってないやんけ」な部分もあるかと思います。そこはやっぱり、わたしらしさもないとね!ということで、今回は本当にいったりきたり試行錯誤しながら形にしていきました。王道を踏まえつつ、サブタイトルにあるように、自分にとって”ちょうどいい”旅の楽しみ方を探せる一冊になったらいいな、と。初心者の方も、そして改めて北欧の面白さ、良さを発見したい方も、ぜひ手にとっていただけたら嬉しいです。

そんなわけで今回はハンドルを切りすぎないよう、スピードを出しすぎないよう、時折あたりを見回しながら徐行運転もしつつ書き進めていったのですが、最後に思いっきりアクセルを踏みこんだのが、巻末のかるたでございます。この北欧いろはかるたで、かるた大会をいつかやりたいなあと思っています。


いろはに北欧 わたしに”ちょうどいい”旅の作り方
森 百合子 著
¥1,600 + 税(2019年6月13日発売)
出版社 ダイヤモンド・ビッグ社

じつは今年2019年は当サイト、北欧BOOKが正式に始動してから10年め。節目の年に何かできたらいいなと思っていたのですが、一昨年からあたためていた今回の本がめでたく形になりました。2005年に初めて北欧へ行き、それから定期的に足を運ぶようになって、北欧の旅情報や暮らしを発信することが仕事となり、これまで見たこと、体験したこと、味わったものをぎゅっとまとめた、ちょうど総決算となるような一冊が出せたことは本当に嬉しいです!