北欧へ行く時の、航空会社の選び方。フィンエアーとSAS、どっちがイイ?

北欧を旅する時のおすすめのエアラインについて。

北欧各国へ直行便で行くなら、フィンランド航空(フィンエアー)か、日本航空(JAL)またはスカンジナビア航空(SAS)です。フィンエアーとJALはフィンランドの首都ヘルシンキへ、SASはデンマークの首都コペンハーゲンへ直行便が飛んでいます。

フィンエアーはフィンランドの航空会社、スカンジナビア航空は、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーのスカンジナビア3国による共同運行です。この北欧2大エアライン、それぞれの魅力を比較してみますね(いずれも搭乗時のもので、現在とはサービス内容が変わっていることがあります)。

フィンエアー Finnair


私にとってフィンエアー最大の魅力は、貯めたマイルでお買物ができること。マイルが使える『フィンエア・プラスショップ』の品揃えが素晴らしいのです。イッタラやマリメッコなどフィンランドのブランドはもちろん、スウェーデンやデンマークの製品もあり、北欧デザインの名作がたくさん。
しかも家族分は合計して使えるという合理的さ。これまでマイルの有効期限が切れて無駄にしてしまうことが多かったのですが、日本ではなかなかお目にかかれないエーロ・アールニオのバブルランプを、マイルを使ってリーズナブルに買うことができました。

そしてフィンエアーといえばマリメッコとのコラボが話題です。ビジネスクラスではマリメッコやイッタラの食器で食事が提供され、エコノミークラスも紙コップやナプキンはマリメッコ柄。毛布やアメニティもマリメッコデザインで、機内から気分が上がります。またサンタクロースの公式エアラインだったりと、北欧を代表する顔と上手くコラボレーションしているのは楽しいですね。

クリスマス時期に乗るとサンタクロースモードに
クリスマス時期に乗るとサンタクロースモードに

フィンエアーのビールといえば熊のマークのカルフやラパンクルタ。

スカンジナビア航空 SAS


スカンジナビア3国の国旗が描かれたSASの機体

対してSASの魅力といえば機内での居心地と北欧らしいデザインでしょうか。2016年から新機種が導入されてシートも快適に。シート前の画面にはUSBポートがあったりと何かと便利です。

軽食などのパッケージデザインも素敵で、フィンエアーの可愛いマリメッコ柄に対してクールな北欧デザインが随所に見られます。
SASで使用されているコーヒーポットは、スウェーデンのエルゴノミデザインがデザインしたもので、何度もコーヒーや紅茶を注ぐスタッフたちの手に負担をかけにくい構造になっています。このデザインは高く評価され、いまは他のエアラインでも使用されているようです。
エルゴノミデザインによるコーヒーポット
エルゴノミデザインによるコーヒーポット

以前の軽食パッケージ。さりげなくカッコいいです
以前の軽食パッケージ。さりげなくカッコいいです

以前は温めたパンをカゴに入れて一人ずつにサーブしてくれていたのですよね。最新で搭乗した際にはなかったのですが、このサービス復活してほしいなあ。


温かいパン、そしてクネッケブロードも

ちなみにビジネスクラスで使用されるグラスはオレフォス、陶器類がロイヤルコペンハーゲン、そしてカトラリーはジョージ・ジェンセンとスカンジナビアンデザインが結集しているのも憧れです。
また、ビール好きの私にとってなんといってもSASならではの魅力といえば……ミッケラーのビールが選べること!
デンマーク発のクラフトビール、ミッケラーがSASのために作ったオリジナルビールを、食事の際のフリードリンクで選べるのです。これは嬉しい。グッドデザイン、グッドテイストのクラフトビールを機内で飲めるなんて最高です。

ドリンクの中ではスウェーデンのスムージー、frooshもおいしくておすすめ。ちなみに現在SASのエコノミークラスでは食事前のみフリードリンク(最大3つまで選べます)で、その後は有料となります。

SASは他にもミッケラーとユニークなコラボをしていて、ビジネスクラスにミッケラーオーナーのミッケル・ボルグ氏が搭乗し、ボルグ氏自らミッケラーのビールのテイスティングをしたことも。今後もどんな企画が出るか楽しみですね!

機内食の企画


企画物といえば、フィンエアーでは2017年のフィンランド独立100周年記念プロジェクトとして、なんと機内食でフィンランドの学校給食を提供!これも遊び心のある企画です。詳しくはこちらでレポートしています→フィンエアーでフィンランドの小学校の給食が機内食に登場

最後に

ちなみにSASは1957年に直行便が就航。当初は27時間もかかったそうです!いまでは11時間半ですから半分以下ですね。フィンエアーは1983年より日本に乗り入れていて、現在の飛行時間は10時間半ほど。フィンエアーは成田のほか大阪、名古屋、福岡からも直行便が出ていて、さらに新路線も検討中とか。個人的にはストックホルムやオスロなどまだ直行便のない都市へ、日本からの便ができるといいのですが!
ヘルシンキ、コペンハーゲンへの直行便はそれぞれフィンエアー、SASが便利ですが、直行便の飛んでいないスウェーデンやノルウェーの都市へは、乗り継ぎによって飛行時間が変わってきます。旅程やどの街を起点にするかなどで、両エアラインを比較して選ぶのがおすすめです。

2件のフィードバック

  1. 2021年3月8日

    […] フィンランドは1943年から無料で学校給食を配布しています。世界で初めて無料で給食を出した国なのです。戦後の混乱期に子どもたちを学校へ行かせるために、無料の給食は大きなモチベーションとなったそうです。いま世界が注目するフィンランドの教育システムには、給食の存在が大きく関わっているのですね。 フィンランド教育と給食の関係はフィンランド大使館の記事でも紹介されています。ある一家の教育の歴史になぞってフィンランドの教育システムの変遷を紹介するこの記事、とても面白いのでおすすめです→フィンランド教育、一世紀の変遷 このメニューの他に、フィンランド名物のカルヤランピーラッカ(ライ麦の薄いパン生地で牛乳粥をつつんだカレリア地方のパイ)やライ麦パンも機内食として提供されました。ビジネスクラスでは酢漬けサーモンやカレリアシチューなどフィンランド伝統のメニューが登場するそうです。飛行機の中でもフィンランドらしい味が試せるのはワクワクしますね! 北欧へ旅する時のエアライン選びについては、こちらの記事も参考にどうぞ! →北欧へ行く時の、航空会社の選び方。フィンエアーとSAS、どっちがイイ? […]

  2. 2021年3月8日

    […] 航空会社の比較についてはこちらをどうぞ→ 北欧へ行く時の、航空会社の選び方。フィンエアーとSAS、どっちがイイ? […]