北欧映画の一週間、トーキョーノーザンライツフェスティバル2017 私的、観たいのはこれ!


毎年2月に開催される北欧映画のフェスティバル、トーキョーノーザンライツ。関連イベントは既にスタートしていますが、11日からいよいよ渋谷ユーロスペースにて映画上映がスタート。今回も北欧5ヶ国から話題作や貴重な作品が集まっています。私的みどころ、気になっている映画をピックアップしていきます。

『ガールズロスト』
今回一番気になっているのがこの作品。「一晩だけ少年に変わる不思議な花を手に入れた少女たちの物語…」なんて、どストライクなストーリー。北欧の青春モノは大好物なんですが、思春期のジェンダー観をスウェーデンの女性監督がどう描くのか、気になります!

『オリ・マキの人生で最も幸せな日』
オフビートで人生になじめない不器用な人物を描くのが上手。そんな印象のあるフィンランド映画からまた気になる作品が。世界タイトル戦を控えながらも恋に落ちてしまったボクサーがどんな物語を辿るのか……1960年代が舞台というのもまた、ツボ。当時のフィンランドカルチャーものぞける?音楽も良さそう…❤❤

『スパロウズ』
これまでに観たアイスランド映画は、もれなくヒーリング効果が高かった。壮大な自然のせいなのか、素朴で聡明でじつは案外ぶっとんでいるアイスランド人ゆえか。透明感のある映像、時に畏怖を感じさせる大自然の姿、人口30万人という小国ならではの人々の考え方など、いつもハッとさせられるのですが本作もそんな予感がぷんぷんします。

『国王への手紙』
オスロ行きのバスに乗る5人の難民のお話。じつは、人口比的にはかなり多くの難民を受け入れているノルウェー。イラク出身でノルウェー映画学校で学んだという監督が描く本作。正解のない難民問題にノルウェーはどんな姿勢をとっているのか、オスロの街がどう映るのかも楽しみです。

『ローディ!地獄からの脱出』
これは観ないと。ヨーロッパの紅白歌合戦、ユーロビジョンで優勝した異形のミュージシャンがその後、深刻な低迷期を迎えていたとは!あのステージングとは裏腹な彼らの素顔に迫るのか?ああ気になる!ちなみにローディといえば、ロヴァニエミのサンタクロース村にはサンタさんと会った著名人の写真が飾ってあるのですが、ローディもいました。サンタとローディ、最高のショットでしたよ!!
他の上映作品や上映スケジュールなどはトーキョーノーザンライツフェスティバルのサイトからどうぞ。
北欧映画やイベントが盛りだくさんの一週間。他ではなかなか見る機会のない作品も多く揃うので、今回も体力の続く限り、見たいと思います!そして2月19日にはノルウェーの短編アニメ上映をはじめ北欧絵本の世界をひもとくイベント「北欧からの贈り物 絵本とわたし」が開催。私もゲストで登壇し、お気に入りの北欧絵本についてなどお話します。ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね!