アアルトの傑作、マイレア邸
フィンランドが誇る世界的建築家、アルヴァ・アアルトの最高傑作と称されるマイレア邸(Villa Mairea)。
1937年着工、39年に竣工。ミッドセンチュリーの時代より一足早く、北欧モダンを体現していました。
プラスティックやスチールなど新しい素材が生まれ、多くのデザイナーが新しさに魅了されるなか、
木の可能性を追求し、周囲の自然と調和した建物を生み出したアアルト。
プラン計画から細部に至るまで、これぞアアルトというべきアイデアと美しさを
堪能できるのがこのマイレア邸なのです。
ヘルシンキからポリの街まで、特急で約4時間ほど。
ポリからバスに乗り、バス停からも結構歩くので車がないとたどり着くまでが大変!
でも実際に目にした時の感動もひとしお。ヘルシンキから日帰りでもなんとか行くことができます。
(電車とバスでの行き方はコチラ)
通常は6〜9月の夏期のみ公開。事前に予約が必要です。
2013年3月時点の見学料は一人20ユーロ(グループ・学割あり)
問い合わせはこちらから
Tel. +358 10 888 4460, info(at)villamairea.fi
2005年の来訪時は、邸内のガイド付き見学時間が1時間ほどで
庭や建物の外構は時間が過ぎた後も見学OKでした。
2階部分は非公開。
森の中に突然表れる北欧モダンの代表建築。
玄関からのアプローチ。
広いダイニングルーム。豪邸なのに
嫌味のないシンプルでモダンな空間。
キッチンへの扉は引き戸。アアルトは引き戸を多用することでも有名。
リビングの奥に見えるのは、デンマークの照明デザイナー、
ポール・ヘニングセンがデザインしたピアノ。手前の照明はアアルトのデザイン。
書斎上部には波の意匠が。アアルトは「キング・オブ・ウェーブ」とも
よばれるように、曲線(波)を好んで取り入れています。
日差しがたっぷり降り注ぐサンルームは北欧インテリアの定番。
日本の障子を思わせるデザイン。
アアルトは日本の建築や文化を賞賛していたことも知られています。
まるで森の中にいるかのような空間づくり。
中庭にて。主屋のそばにサウナがあったり、
たくさんの薪がストックしてあったりと北欧らしさが随所に。
中庭のプールもやはり曲線。
アアルトの代表作であるサヴォイ・ベースを思わせる形。
思わず昼寝したくなるブランコのようなベンチ。
北欧の家の重要要素である窓のデザインも印象的です。
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