1/17(金)公開。ノルウェー映画『アンデッド/愛しき者の不在』、デンマーク映画『モルグ/屍体消失』パンフレット寄稿しています


1/17(金)に公開の、ふたつの北欧映画にパンフレット寄稿しております。

ひとつはノルウェー映画『アンデッド/愛しき者の不在』。日本で大ヒットした映画『ぼくのエリ』の原作者であり、スウェーデンのスティーブン・キングと称されるヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの原作を、舞台をオスロに移しての映画化作品です。亡くなった愛しい人が、もし返ってきたら……。『ぼくのエリ』や『ボーダー』でも、人間ではない何かと共存できるかをテーマに、胸に迫る物語を編み出してきたヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト。わたしはリンドクヴィスト作品の大ファンで、とくに『アンデッド』はぜひ日本語翻訳が出てほしいと願っていた作品。映画化されたと知って、日本公開を待ち望んでいた作品でした(この機会に原作も翻訳されてほしい〜)。

パンフレットでは原作で軸となっていた部分にも触れつつ、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが描きつづける物語がなぜ多くの人を魅了するのか、考察を書きました。オスロやノルウェーの社会事情にまつわるテキストも担当しています。

もうひとつはデンマーク発、「最も恐ろしいヨーロッパ映画」とよばれた幻の作品『モルグ/屍体消失』。デンマークを代表する俳優ニコライ・コスター=ワルドーのデビュー作で、長らく日本では視聴困難だった作品がじつに30年を経て劇場公開されます。公開当時大ヒットした本作は、のちにハリウッドでユアン・マクレガー主演でリメイク作品も作られています。

こちらも劇場リーフレットに寄稿しています。わたしも今回初めて『モルグ』を観たんですが、後の『キリング』『ブリッジ』『ドラゴン・タトゥーの女』『特捜部Q』といった、世界的ヒットとなる北欧ミステリへとつながる展開に震えました。リーフレットでは、なぜ北欧ノワールはおもしろいのか?北欧ミステリの魅力について書きました

奇しくもノルウェーの死者の映画と、デンマークの屍体の映画が同日公開とは不思議な感じですが、どちらも劇場でぜひ観ていただきたい作品です(モルグは、ホラーというかサスペンスの王道といった感じですごく怖いです!アンデッドは凄惨な描写はあまりなく、静かな映像が印象的です)。そしてパンフレットもぜひ合わせて読んでいただけたら嬉しいです!

そして翌週24日からはアイスランドのバルタザール・コルマウクル監督の最新作『TOUCH/タッチ』が公開。Kōkiさん、本木雅弘さんと日本の俳優陣も豪華な一本。 認知症になり「悔いのない人生を」と諭された男性が50年前の恋を探しに旅に出る……日本とアイスランドが交錯する物語です。冒頭からアイスランドならではの強烈な映像で観客を引き込むコルマウクル監督。こちらもおすすめです。