トーベ・ヤンソン生誕100周年の夕べ

P1290987
2014年は、ムーミンの作者であるトーベ・ヤンソンの生誕100周年にあたります。『Tove 100』と題し、本国フィンランドをはじめ世界各地で記念イベントが企画され、9月までヘルシンキのアテネウム美術館で開催されていたトーベ・ヤンソン展がついに来日します。
トーベ・ヤンソン展の来日を祝って、フィンランド大使館でトーベ・ヤンソンの夕べが開催されました。トーベの姪にあたるソフィア・ヤンソンさん、トーベと親交が深く展覧会のキュレーターも務めるトゥーラ・カルヤライネンさん、トーベ作品の翻訳や研究を手がけてきた冨原眞弓先生、そしてフィンランド大使からスピーチがあり、その後は「ムーミンママのお料理の本」レシピにある北欧料理をいただきながらの懇親会となりました。今年発売されたムーミン関連本やアイテムも展示してあり、別室では来年2月公開予定のムーミンの新作映画「劇場版ムーミン 南の島で楽しいバカンス」の予告編も上映されていました。トーベ・ヤンソン100周年のお祝いは2015年もまだまだ続きそうです。
P1290983
キュレーターのトゥーラさんの掛け声で乾杯。
P1290988
ニシンのマリネにグリルサーモン、ミートボールやヤンソン氏の誘惑などおなじみの北欧メニューがずらり。
冒頭写真のサーモンマリネとビーツにディルマスタードで味付けした前菜も美味しかった!ムーミンキャラクターの説明カードも可愛いです。
P1290990
デザートもいろいろ。上からベリーのコンポート、レモンケーキ、リンゴンベリーとカルダモンのケーキ。
P1300390
トーベ・ヤンソン展は、横浜そごう美術館を皮切りに日本全国を巡回します。楽しみですね!
***トーベ・ヤンソン展 ムーミンと生きる***
横浜そごう美術館     2014年10月23日(木)~11月30日(日)
北海道立帯広美術館    2014年12月13日(土)~2015年2月15日(日) 
新潟県立万代島美術館   2015年2月28日(土)~5月6日(水・祝) 
北九州市立美術館分館   2015年5月23日(土)~7月5日(日) 
大阪あべのハルカス美術館 2015年7月25日(土)~9月27日(日)
巡回展の詳細はこちらから

2件のフィードバック

  1. 2014年11月14日

    […] トーベ・ヤンソン展の日本でのスタートをお祝いしたフィンランド大使館でのパーティはコチラ。 […]

  2. 2021年10月19日

    […] 横浜そごう美術館で開催されているトーベ・ヤンソン展へ行ってきました。今年はトーベの生誕100周年で『Tove 100』と題し、本国フィンランドはもちろん世界各地で記念イベントが開催されています。その目玉の一つがヘルシンキのアテネウム美術館で行われていたトーベ・ヤンソン展で、いよいよ10月から日本での巡回展が始まりました。 展示は、トーベがデビューを飾った風刺雑誌ガルムのイラストにはじまり油絵の数々、ムーミンの原画までその多才ぶりを網羅した内容で舞台衣装のスケッチなど珍しい作品もありました。中でも印象的だったのがルイス・キャロル作『不思議の国のアリス』の挿絵。以前ネットの情報でトーベ版アリスがあると知って以来、ずっと見たかったので感激!トーベが描いたチェシャ猫やトランプの衛兵達には時間を忘れて見入ってしまいました。 戦時中にガルム誌で描いていた風刺画の数々も圧巻。ヒットラーやナチスを題材に、この時代にここまで描けたのか!と驚くばかり。そしてガルムといいアリスの挿絵といい、色彩が素晴らしい!どちらもネットや本などで目にしたことはあったのですが、やっぱり原画って全然違いますね……。「どこへ行ってもついてくるムーミン人気にうんざり気味のトーベ」なんていう風刺のきいた作品もありました。 ムーミンもアリスも、トーベの描く世界は美しいけれどどこか寂しさや怖さがあります。アリスがウサギ穴を落ちていく絵なんて見ていると不安になってきます。でもそんなダークともいえる世界観こそがトーベの魅力なんですよね。自然を敬い、目に見えない何かを信じる。トーベ・ヤンソンって、水木しげるに似てるなあと思っているのですが……やっぱり似てると思いました(笑。ムーミンも鬼太郎も子供の頃から親しんでいるけれど、大人になって物語の深さや絵の美しさに改めて気づかされるところも似ていますね。昨今のムーミンブームでもうお腹いっぱいという方にも強くおすすめしたい展示内容ですよ! フィンランドへ行く方には、トーベ作品を多く所蔵しているタンペレにあるムーミン谷博物館もおすすめです(来年までは日本巡回でだいぶ作品がなくなっていると思いますが!)。2013年に現在の場所へ移動する前のムーミン谷博物館を訪れた記事はコチラ。 トーベ・ヤンソンが夏を過ごした家を再現したコーナー。ノルウェーのホウロウメーカー、キャサリンホルムのやかんが。60年代を代表するデザイン……ということで置かれていたのかどうか? トーベとムーミン谷の仲間たちと記念撮影できるコーナー。 思わず買ってしまいました。ガルム誌時代の、まだあまり可愛くないムーミンのハンコです。ハンコは日本での展覧会限定グッズで、たくさん種類がありました。 これは今年5月にフィンランドで撮った写真。お菓子メーカーFazer社の広告のためにトーベが50年代に描いたイラストが使用された今年限定のアイテムなんですが、右側の青いトレーは展覧会の物販コーナーにありましたよ! ***トーベ・ヤンソン展 ムーミンと生きる*** 横浜そごう美術館は〜11/30(日)まで。 北海道・新潟・北九州・大阪と巡回が決まっています。 詳細はこちらから トーベ・ヤンソン展の日本でのスタートをお祝いしたフィンランド大使館でのパーティはコチラ。 限定アイテムの他、ムーミンやトーベ関連本も多数揃っていて『不思議の国のアリス』も発見!トーベ版アリスの世界を旅しながら、トーベ・ヤンソン展の余韻に浸ろうと思います。 […]