お家でシュールストレミングやっちゃいました

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『世界一臭い缶詰』と称されるスウェーデンの名物珍味、シュールストレミングを食べる会を決行しました。

シュールストレミングは塩漬けして発酵させたニシンを缶詰にしたもので缶の中でも発酵が進んでいます。冷蔵保存が必須で、常温だと発酵が進みすぎて缶が膨張してしまい、爆発してしまうこともあるとか。

「クサヤの6倍の臭さ」とか「服についたら洗ってもニオイは取れない」とか「手についたニオイがなかなか消えない」「その場で吐いた」などなど数々の伝説をもつシュールストレミング。日本でもテレビ番組での罰ゲームに使われたりと知名度は高く、怖いもの見たさ(食べたさ?)で試食会が行われたりしています。

私たちは以前、スウェーデンのダンスキャンプに参加した際に偶然食べる機会があり、その時の感想は「思ったよりイケるかも…」。とはいえ購入して開缶は初めての経験なので、ドキドキです。しかも通常は河原や公園、キャンプ場など屋外の広い場所で食べるのですが、思い切って家の庭で挑戦することに。「自殺行為だ!」とのアドバイスもいただきましたが……

コーヒーとパン好きのための北欧ガイド』でレシピを提供してくださったシュール大好きというスウェーデン料理の先生、花水さんに相談したところ「余裕ですよ〜」と返答が。その言葉を信じ、決行しました!

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シュールストレミングは北欧食材を扱うアクアビットジャパンさんから購入。

じつは事前にアクアビットさんに伺って、開缶の際の注意事項などを再確認。天井まで汁が飛び散って大惨事!とか、目をやられる人もいるから開缶時はゴーグルした方がいいかも、などなどコワ〜イお話も聞いて、ますます緊張が高まります…

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記念撮影の後…

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いよいよ開缶です。開缶は、水を張ったバケツの中で行います。バケツもなるべく底の深いものがいいとのこと。

万が一飛び散った時のために、念のため雨合羽も着ています。(その下には一応スウェーデンカラーのポロシャツです)

水の中で静かに開缶……と同時にボコボコっと泡が立ち、ニオイが徐々にきました…そうそう、このニオイです……

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圧力が抜けたら、水から取り出し、缶を開けきります。

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「おとなが また へんなことやってる」ねこ店員も見学してます。この悪臭に喜んじゃう犬や猫もいるんだとか。

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汁が飛び散らないように…この瞬間の方がドキドキしました。

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無事、ご開帳です!おそるおそる記念撮影。

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ああ!恐れを知らない若者が!!
※良い子はマネしちゃいけません。

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さてお待ちかねの試食です。
同じくアクアビットジャパンで買ったクネッケブロードにゆでジャガイモのスライス、シュールをのせて、刻みタマネギを散らし、お好みでサワークリームをかけます。タマネギとサワークリームで臭気はかなり緩和されます。

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この毒々しい汁が悪臭のもと。魚の味自体は塩が効いていておいしいんですよ。汁気を拭いたり、水で洗ったらだいぶ食べやすくなると思います。(でもこの日は全員そのままパクパク)

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最初こそ騒いだものの、ニオイに慣れてきてみんなワシワシ食べています。全員おかわりしてました!

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じつはこの日、急遽、パテ屋の林のり子さんも参戦!パテ屋の看板メニューでもあるニシンの酢漬けをはじめニシンをこよなく愛する林さん(拙著でもご紹介しています)、シュールストレミングに一度挑戦してみたかったそうです。余裕で完食。

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そしてシュールストレミングには強いお酒がお約束!国が違いますがフィンランドのコスケンコルヴァ、リンゴンベリー味が登場。冷凍庫でキンキンに冷やし、トロリとさせて飲むのが美味です。リンゴンベリーの爽やかな香りと対照的なシュールの何ともいえないニオイ!

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ああ、恐れを知らない若者(馬鹿者とも言う)……。汁を飲んだ彼は、その後、相当具合が悪くなったようです。身は食べても汁は飲んじゃいけません。「残った汁はトイレに捨てるのがよい」とは花水さんからのアドバイスです。

今回は北欧つながりではない友人が「お金出すから、シュールストレミング、食べてみたい」と言い出したのが発端。
声をかけたらあっという間に人が集まりました。興味ある人、多いんですね〜!

一缶5000円程と安くはないのですが、そんなに量を食べるものではないので10人ほどで一缶あれば十分かなと。
実際に食べたみんなの感想は「味は、全然イケる」。脱落者は一人もいませんでした。

発酵(保存)状態によってもニオイや味が変わるらしいので一概には言えませんが、庭やベランダがあれば開缶オッケーではないかしら?と思います。

ただ、その場にいる全員が食べてると気づかないのですが、吐く息や汗が臭くなったり、部屋の中では食べていないのに、食べた人がいるだけでなんとな〜くニオイが残るような…。食べた時よりも、ゲップ(失礼)にやられる、というのは本当!

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おまけ。
お口直し?にと参加者みんながご馳走を持ち寄ってくれました。これはパテ屋の林さんが持ってきてくださった酢漬けニシンをのせたお鮨。酢飯と酢漬けニシンにたっぷりディルが最高の組み合わせ。
これ、今度やってみたいと思います。


おまけその2
今回の発起人、青木研さんはじつは世界で活躍するバンジョープレーヤー。彼モデルの楽器があったりとその業界では超大御所です(若いけれど)。


そして缶に頭をつっこもうとしたり、汁を飲んだりと若気の至りを発揮していた渡邊恭一君もライブやCMでも活躍するプロのサックスプレイヤー。

いつか彼らの演奏を聴きながらシュールストレミングの会…というのもいいかも!?

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